福島県立磐城女子高等学校卒業後、東北大学農学部水産学科で学びました。
約25年いろんな教材を使って指導してきました。
現在は数学で育ちあう会(数育会)に所属し自宅で数学の学習塾を開いています。
時折り、これだから塾は辞められないと思わせられる出会いがありました。
中でも忘れられないのが中学1年の2学期から指導することになったN君です。
しばらくして、不登校なのに気付きました。
素直で年なりの幼さもあるのに、どこか大人びたところがあるように感じ、「あなたは生徒という立場よりも学生という立場が似合う」と言ってきました。
高3で大検に合格、1浪して見事大学に入学し、学生生活を謳歌したようです。
私の予言(?)が的中しました。
卒業後、「社会学論叢」という冊子を持って来てくれました。修士論文2編と卒論10編が載っていて、その中の一つになんと彼の卒論が選ばれたのです。
しかも、なんと!なんと!担当教授の講評には修士論文にも匹敵すると評価できるとありました。
後日人づてに彼の母親が私に足を向けて寝られないと言っていたという話も聞きました。
彼の資質によるものが大ですし、家族の理解があってこそですが、指導者冥利に尽きる思いです。
これが塾を続けている理由です。